今週の言葉 12/10号 『朴念仁』
字書きなりに言葉を掘り下げて考えてみよう、のコーナー。
12/10号
『朴念仁』
朴念仁とは-Weblio
朴念仁とは - 難読語辞典 Weblio辞書
『無口で愛想のない人。ものわかりの悪い人。』
語感としては『無愛想』が近いでしょうか。愛想はあるけれど、物事に対する理解が頑なな人、でしょうか。
いずれにせよ、『物静かで頑固者』といった表現で使われるようですね。
言葉の一般的な理解として
形式的な小説などの上での固い表現になりますし、一般には認知度が低い表現になると思います。
なので、ネット小説では単に『物静かで頑固者』と書いたほうが伝わりやすいかもしれません。
語源
朴念仁(ぼくねんじん) - 語源由来辞典
上記サイトによると、和製漢語、と呼ばれる部類のようです。(和製英語みたいに、漢語っぽい日本語の造語のこと)
- 「朴」:素朴。飾り気の無いさま。
- 「念」:思うこと、考えること。
- 「仁」:「人」のこと。
以上から、シンプルな考え方を持つ人、というのが元の意味のようで、飾り気の無さから転じて、『無愛想』『分からずや』のような意味になったそうです。
シンプルな受け答えが、淡白な受け答え、という風になって、そこから転じたのかもしれません。
次回
次回の言葉は未定です。が、何も無ければnoteで取り上げた『乱文』について取り上げようと思います。