【Backlog】タスク管理/プロジェクト管理ツールを使って、アイデアを記録しておこう
タスク管理/プロジェクト管理ツールを使って、アイデアを記録しておこう
前回の御礼
Backlogについての記事、2回目です。(何となくシリーズ化)
前回、「Backlogを使わずに同人誌の新刊を落とさない秘訣を知りたい」というタイトルで、『同人即売会へのサークル参加って、一つのプロジェクトじゃね? ならプロジェクト管理ツールを使おうよ!』という感じ(意訳)の文章を書いたところ、Backlog開発元のヌーラボ様(のBacklog公式アカウント様)にブログ記事をご紹介いただきました。ありがとうございます。まだまだ実績はこれから積んでいくんですけどね
気をよくしたのでせっかくなので、同人活動やその他の趣味にも応用できるかもしれない、タスク管理・プロジェクト管理の考え方について、まとめてみたいと思います。
今回のポイント
- アイデアやタスクは忘れることを前提で「すぐに」書き出す
- 趣味であれば、「数時間程度」を単位としてタスクを分解したり、まとめておく
前回の用語を使うので下見してくださいね
urahito-solution.hatenablog.com
忘れっぽいからこそ、何かにメモする
何を隠そう、自分ことうらひと @Urahito_sousaku は相当なポンコツです。短期記憶がありません。1
雰囲気だけで同人活動をやっています。……というパロディはさておき、しかしながらそんなに間違ったことではないので話を続けます。
要するに「忘れっぽい」のです。さらに、「気移りしやすい」「でかい案件だと思考停止する(計画が立てられない)」という、典型的な『夏休み終盤の小学生』を体現したような人間なのです。(小学生の皆さん、ごめんなさい)
じゃあどうしてるのって話なんですが
自分は「『アイデア』や『やるべきこと』を思い付いたら、なるべくすぐメモする」ということを心がけています。「~するようにしています」は義務感を生むので、「大体の精度」が保証できれば良しとしています。
メモする場所は、デジタル・アナログ問いません。書いた場所を忘れさえしなければ。 2
「やるべきこと」は「タスク」だ
さて、「やるべきこと」という、前回にも出てきた言葉が出てきました。そう、「タスク」のことです。大規模なら「マイルストーン」と言えるので、その場合は前回の記事に書いた通り、チェックポイントを分解して「タスク」にしましょう。3
そして、このタスクは「数時間程度」、長くても半日以内で終わるようなレベルに分解すると、目標までの道筋が見えやすくなります。試しに、皆さんのやっている作業全体の要素をリストアップしてみましょう。(自分の場合を例示します。この辺もタスク登録をテンプレート化しようかなあ)
過去の事例:楽曲製作の場合(歌詞あり、曲→歌詞→動画の順)
- 作曲・編曲
- 作詞
- 1番の歌詞を作る
- 2番の歌詞を作る
- 3番の歌詞を作る
- 歌詞のまとめ
- 歌詞をボカロ用の発音に書き換えたものを追記する
- ボカロの調声
- 歌詞の流し込み
- 聞き取りと歌詞の修正
- 歌パートの書き出し
- ミックス・マスタリング
- パート音源の配置
- ミックスの調整
- パートの細かいところの修正
- マスタリングの調整
- 全体的な修正
- 全体音源の書き出し
- 動画制作
- 動画の背景等の素材を作る
- 動画編集をする
- 動画の書き出し
- 動画の説明文を作る
- 投稿
- (SNSへの宣伝文句を考える)
- 動画を投稿する
- 動画を宣伝する
過去の事例:小説執筆の場合
- 作品または1話全体のテーマをまとめる
- テーマを掘り下げ、箇条書きのプロットにまとめ、タスクとして立てる(自分の場合は以下のように) 5
- はじめ・前
- はじめ・後
- なか・前
- なか・後
- おわり・前
- おわり・後
- プロットの中で、特に書きたいシーンがあれば補足する
- プロット1項目ごとに執筆する
- 書いた文章をまとめ、校正ツールにかける
- (アップロード場所、公開形式によっては体裁を整える)
- 作品の説明文を考える
- (作品のSNSでの宣伝文句を考える)
- 作品をアップロードする(提出する)
- 作品を宣伝する
注意していただきたいこと
特に期間や期限のある、数か月以上の企画でなければ、タスク管理ツールで十分
ここまで書いておいて、誤解が生まれるといけないので書いておきますが、タスクが、
- 作業の種類が多岐に渡ったりとか
- 総合すると時間(期間)がかかったりとか
- 「短期間かつ大規模」でもない
のどれかに引っかからない限りは、プロジェクトとして立てる必要はないと考えています。
また、書いている際の念頭に置いていることとして、「タスクは1種ずつ数時間程度で終わる課題に分解する」(粒度、などと言い換えられますかね)ことが大前提で、むしろ「数時間で済むことが別々のテーマで存在する」程度の規模であれば、
のような各種タスク管理ツールをお薦めします。6
ただ、Backlogがタスク管理に向いていないという話ではなく(むしろ脚注6に書いたように、調べるとBacklogも出てくる)、「タスク管理としては十分すぎる機能があるので、延長線上としてプロジェクト管理も出来るシステムなんだよ」という話です。
タスクの見積もり時間を細かくしすぎると、割り込みタスクに対応できない
一方で、仕事や宿題だったら仕方ないんですけど、ここではあくまで趣味でのプロジェクト管理なので、例えば「30分~1時間」といった単位で作業を見積もると、タスク数が多くなって思わず「うへぇ」とか変な声が出るかもしれません。自分だったら言いかねないです。
タスク数が多くなったり、時間を細かくしすぎると『この時間までに終わらせなきゃ』という「強制力のような義務感」を感じる人もいると思います。自分はそのような義務感があると焦りやすく、「少なくとも趣味においては」義務感なくやりたいので、数時間程度で見積もるようにしています。 7
また、割り込みタスクが入った時に、前後関係とか期日の見直しのコストがかかりやすくなるので、個人的にはお勧めしません。 8
代わりに、タスク内のメモ(Backlogでは詳細とかコメント欄とか)として箇条書きにする分には問題ないと思います。その点、チェックリストが書けるBacklogっていいなーと考えています。
まとめ
以上の話をまとめると、
- アイデアやタスクは忘れることを前提で「すぐに」書き出す
- そのためのツールは、アナログでもデジタルでも、使いやすい、よく見返すもので
- ただし、あまり物を増やしすぎて、「どこに書いたか忘れる」状態はNG
- 趣味であれば、「数時間程度」を単位としてタスクを分解したり、まとめておく
- 仕事や宿題なら、細かい時間の方がいいかもしれません
といった感じになります。
タスクの見積もりの仕方は個人差があると思いますので、それぞれ試行錯誤しながら「自分なりの方法・基準」を見つけてみてください。
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創作アカウントを@Urahito_Charaから@Urahito_sousakuへ移動した後、ブログのサムネイルの更新をすることすら忘れてました。そろそろ名刺のスキャンにしようかな……↩
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なるべくオン・オフの出来事にそれぞれ1か所ずつ、『自分自身が信頼出来るもの』にまとめるようにしましょう。システム手帳でも、大学ノートでも、ふせんでも。ちょっとこの話は掘り下げたいですね。↩
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実際には、この時点である程度伴奏パートのミックスを調整します。基本的にテンプレートを用意しているので、ほぼ手間はかかっていないですが。↩
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最近は主にマストドンで初稿の連載をしているので、1項目500文字に収まるようにテーマや内容を調整します。これが6つになるので、1話3,000文字以内。この辺の話もまた別の機会に。↩
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今回は以上に挙げたツールの説明はしないことにします。「タスク管理」で検索すると色々出てきますので、ぜひ調べて比べてみてください。Backlogが含まれることもあります。↩
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もちろんこれは好みの話で、実際の仕事とか家事・家族に関わることで義務感とか責任感が必要になる人はそうしておく方がいいと思います。↩
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割り込みタスクの例(趣味の場合):親フラグ・家族フラグ、実際に呼び出しを食らったり前触れなく部屋に入ってくる、など↩