【小説紹介】異世界落語(既刊1巻)
本来は土曜日の紹介ですが、忘れてたので今日に。
久しぶりの紹介が、珍しく小説でございます。
もうタイトルだけで買いました。
- 作者: 朱雀新吾,深山フギン,柳家喬太郎
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 2016/05/30
- メディア: 文庫
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あらすじは、まあタイトルからなんとなく想像つくのですが、噺家が「うっかり」異世界へ召喚されてしまった、というところから始まります。
その世界(もちろん中世西洋ファンタジーがベースでしょう)で落語が通用するのか、と思いきや、その世界の言葉や文化、社会事情を巧みに取り入れ、元の話とほとんど同じ、さらにはもっと面白い結末にアレンジされていきます。
落語を知らないといけないのか、という疑問も当然湧いてきますが、その必要はなくて、ちゃんとお話を読んでいけば、元の落語のあらすじも紹介されていきますし、アレンジの伏線もあるので、じっくり読んでいくことをお勧めします。
最初の一席を読んだ直後に、思わず「お見事!」と言いたくなるほどでした。
そして、落語だからこそ、小説で表現されるべきとも思いました。
ああでも、アニメも期待してみたい。
ぜひこの小説は布教したいし、Kindle版に期待したいですね。